インスタントコーヒーのカリウムがなぜ多いのかについて気になっていると思いますが、計算の仕方に違いがあるからです。
なので、この記事ではインスタントコーヒーのカリウムがなぜ多いのかを紹介します。
インスタントコーヒーのカリウムの含有量は1杯がとても多い?
食品成分データベース等に書かれているコーヒーのカリウムの含有量は100gで下記の通りになっていました。
インスタントコーヒー:3600mg
コーヒー飲料(缶コーヒー等):60mg
確かに、インスタントコーヒーのカリウムの含有量はドリップコーヒーやコーヒー飲料と比較して多いように思いますし、1杯のコーヒーとして飲むと量は100gより多くなるのでさらにカリウムの含有量が多いことになります。
インスタントコーヒーのカリウムはなぜ多い?
インスタントコーヒーのカリウムは、100gで比較するとドリップコーヒーやコーヒー飲料よりも多いように感じますが、なぜ多いのかというと粉の状態で計算しているからです。
インスタントコーヒーは、約2gの粉末に約140mlの熱湯を注いで作ることが推奨されています。
なので、インスタントコーヒー100gというのは、インスタントコーヒーを1杯作るのに必要な量の約50倍の量となるため、ドリップコーヒーやコーヒー飲料よりも多いのは当然と言えます。
そして、インスタントコーヒーを作るのに必要な量は約2gで100gの1/50程の量となりますので、インスタントコーヒーの粉2gのカリウム含有量は約72mgです。
さらに、インスタントコーヒーは約2gの粉末を140mlの熱湯で作ったコーヒーは100gあたり約51mgのカリウム含有量です。
なので、インスタントコーヒーは粉末状のものを100gだと、ドリップコーヒーやコーヒー飲料よりも高いですが、約2gを熱湯で溶かした場合だと下記の通りでした。
インスタントコーヒー: 51mg
コーヒー飲料(缶コーヒー等):60mg
インスタントコーヒーは液状にすれば、カリウムの含有量はドリップコーヒーやコーヒー飲料よりも多いどころかむしろ少ないくらいでした。
カリウムの1日の摂取量はどれくらい?
カリウムの1日の摂取量は、健全な成人男性なら約2000~3000mgとされていて、成人女性な約2000mgが目安となっています。
インスタントコーヒー100gのカリウム含有量が3600mgというのは粉末状態での数値になりますので、約2gを140mlの熱湯で作れば約51mgとなり、そこまで心配する必要はありません。
インスタントコーヒーには利尿作用がある?
インスタントコーヒーに限らず、コーヒーにはカリウムが含まれていて、体内の塩分を体外に排出する働きが存在していることから、利尿作用が存在しています。
それ以外にも、エネルギーの代謝や筋肉の動き、神経興奮の伝達等の役割を担っているミネラル成分です。
そんなカリウムが不足すれば、体内の機能に影響を及ぼしてしまうため、食欲がなくなることや脱力感を感じるということがあります。
その逆に、腎臓の機能が弱っている人がカリウムを過剰に摂取してしまうと、カリウムを体外に排出することができなくなってしまいますので、不整脈などの症状が出ることがあります。
インスタントコーヒーのカリウムはなぜ多いのかまとめ
インスタントコーヒーのカリウムはなぜ多いのかは、粉末状態の100gで計算していたからです。
推奨されている作り方の、インスタントコーヒー2gを140mlの熱湯で溶かして作ったものは100g当り51mgなので、むしろドリップコーヒーやコーヒー飲料よりも少ない量になります。
しかし、インスタントコーヒーを飲み過ぎるとカリウムを過剰摂取することになりますし、特に腎臓の機能が弱っている状態でカリウムを過剰に摂取すると不整脈などの症状が出ることがあります。
なので、インスタントコーヒーに限らずコーヒーの飲み過ぎには注意をしましょう。
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