アイスコーヒーは、日本だけでしか飲まれていないというのが本当なのか気になっていませんか?
アイスコーヒーは日本だけでしか飲まれていない?
アイスコーヒーは、日本だけでしか飲まれていないのかというと、全くそんなことはなく現在では海外でも飲まれています。
アメリカのスターバックスやマクドナルドにも、メニューの中にアイスコーヒーが存在していることから、少なくともアイスコーヒーは日本だけでしか飲まれていない飲み物ではありません。
実際は日本以外にもアイスコーヒーを飲んでいる国があるにも関わらず、なぜアイスコーヒーは日本だけでしか飲まれていないのかと思われているのかは、下記の理由が考えられます。
アイスコーヒーが過去には飲まれていなかったから
現在でこそ、海外でもアイスコーヒーは飲まれるようになっているのですが、2000年まではアメリカ等の海外でアイスコーヒーは飲まれていませんでした。
アメリカ等の海外では、火を通さない調理方法は危険だと考えられていたことから、コーヒーを含めた食べ物や飲み物は基本的に火を通して作られていました。
また、ヨーロッパでも「コーヒーはホットで飲むのが常識」と考えられていたことで、アイスコーヒーは飲まれていませんでした。
しかし、2000年代になるとスターバックスやマクドナルドといった世界レベルで展開している大手のチェーン店が、日本以外の国でもアイスコーヒーを扱うようになりました。
なので、アイスコーヒーが海外でも広く飲まれるようになったのは2000年代以降で、それ以前はあまり飲まれていなかったことが「日本だけでしか飲まれていない」と言われている理由だと考えられます。
アイスコーヒーの海外での呼び方
日本では、冷やしてあるコーヒーの事を「アイスコーヒー」と呼んでいますが、英語では「iced coffee(アイスド コーヒー)」と「ed」を付ける形になります。
なので、冷やしたコーヒーを「アイスコーヒー」という呼び方をするのは日本だけという事で、それが「日本だけでしか飲まれていない」と思われてしまったのかもしれないです。
アイスコーヒーが日本発祥って本当なの?
アイスコーヒーは、海外だとあまり飲まれている国が2000代以前は少なかったことから、「日本が発祥」だと思われていますが、実際には日本よりも先に北アフリカのアルジェリアが冷やしたコーヒーを飲んでいたという記録があります。
1840年頃のアルジェリアはフランスの植民地で、アルジェリアのマサグランという街でフランス人がコーヒーに水を入れて冷やした飲み物の「カセーレジョール」を飲んでいるのを発見しました。
その後、フランス人がこのアイデアを持ち帰って、冷やしたコーヒーを「マサグラン」として伝えました。
しかし、当時のフランス人にはコーヒーを冷やして飲むのは性に合わなかったことから、広まりませんでした。
アイスコーヒーは日本ではいつから飲まれていた?
アイスコーヒーは、日本では少なくとも1891年(明治24年)から飲まれていました。
コーヒー自体は、18世紀頃にポルトガルから日本に伝わっていましたが、明治時代の頃に冷たい井戸水で瓶に入れたコーヒーを冷やして作った「氷コーヒー」が売られていました。
それが大正時代頃になると、「アイスコーヒー」という名前が使われるようになり、昭和以降には広く飲まれるようになりました。
日本でアイスコーヒーが飲まれるようになった古い記録が1891年なので、アルジェリアの方が先に飲まれていたという事で発祥ではありませんでした。
アイスコーヒーは日本だけでしか飲まれていないまとめ
アイスコーヒーは、かつては海外ではあまり飲まれていませんでしたが、2000年代以降になるとアメリカ等でも飲まれるようになりましたので、少なくとも日本だけでしか飲まれていないわけではありません。
また、1840年頃のアルジェリアにて水で冷やしたコーヒーが飲まれていたことから、少なくともアイスコーヒーは日本発祥ではありません。
コメント